[013] 世界経典 - 最初の原因 - 2. 歴史の背後の原因者

 世界経典 Ⅱ

第1部 神様と創造
第1章 神様

9) 最初の原因

 

2. 歴史の背後の原因者

― 宗教経典 ―

思い起こせ、初めからのことを。私は神、ほかにはいない。私は神であり、私のような者はいない。私は初めから既に、先のことを告げ、まだ成らないことを、既に昔から約束しておいた。私の計画は必ず成り、私は望むことをすべて実行する。東から猛禽を呼び出し、遠い国から私の計画に従う者を呼ぶ。私は語ったことを必ず実現させ、形づくったことを必ず完成させる。
イザヤ書46、9 ~ 11(キリスト教)

その日われは、書いた書き物を巻くように諸天を巻き上げる。われが最初創造し始めたように、ふたたび繰り返す。これはわれの定めた約束である。われは必ずそれを完遂する。われはモーゼに訓戒を与えた後、詩編の中に、まことにこの大地は、わしの正しいしもべが継ぐであろう」と、しるした。
クルアーン21.104 ~ 105 (イスラーム)

私が証するが、あなたがあらゆる被造物の主になり、見えるもの、見えないもののすべての存在の教育者であられます。私が証するが、あなたの能力が宇宙全体を網羅し、地の群れが決してあなたを失望させることはできず、万民と国の主権が、あなたがあなたの目的を成し遂げるにおいて妨害になり得ません。私は、あなたが全世界の刷新と全世界の民の統一、そしてそこに暮らすあらゆる人の救い以外に他の欲望をもっていないことを認めます。
バハオラ落穂集115 (バハイ教)

― み言選集 ―

世界のあらゆる宗教は、宇宙の根本原因を創造主、あるいは神様という方を第一原因として認めるところから出発します。そのような神様がいらっしゃるなら、その神様は善であられ、永遠、不変であられ、唯一であられ、絶対的な方でなければなりません。神様がこの世の中をつくられたのなら、そこには必ず創造目的が先行したでしょう。そして、その創造目的もやはり永遠、不変、唯一、絶対的でなければなりません。
(100-241、1978.10.19)

人間自体を論じるとき、人間はどこまでも結果的な存在であって、根源的な存在ではありません。私は第一原因的存在だと主張する人は、一人もいません。原因は分かりませんが、結果的な存在として生まれました。人とは何かという問題を考えるとき、結果的に生まれた人には、人になれるようになった動機があることは間違いないので、第一原因的存在として提示するその誰かがいなければなりません。

ですから、神様に対する問題について、私に対するはっきりした答え、神様に対するはっきりした答えを下すことができなけれなりません。そのような基盤の上においてのみ、私個人の人生観が設定され、家庭がどのように生きていき、社会がどのように生きていき、国家がどのように生きていき、世界がどのようになるのか、これからこの世界の終末がどのようになるのかの方向を設定できるのです。それは私だけの方向ではありません。
(141-234、1986.2.26)

流れていく歴史の中のすべてのことが、あなたの摂理と関係なくなされることはございません。
(140-62、1986.2.1)

歴史の方向は悪に向かっていくように思われますが、そうではありません。人間が自分の心を中心として体を抑制し、新しい覚悟と新しい決心で進むべき方向を選ぶように、歴史も、歴史自体で指向するのではありません。

ある一時と時期、世紀を、歴史の背後にいらっしゃる神様が干渉し、支配する過程を経てきているという事実を知らなければなりません。
(4-191、1958.4.20)

神様は永遠の存在でいらっしゃるので、過去、現在、未来を通して摂理してこられます。ですから、神様の歴史的な心情の曲折は時代を通じ、時代的な曲折は未来を通して連結されるのです。
(16-253、1966.6.19)


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